なんだかまた、LGBTのお話しなんですよね。『キャロル』もそうだったし、やっとこの手のテーマも市民権を得たということなのでしょうか?


この作品では、見事な女装姿を披露してくれた、エディ・レッドメインに拍手を送りたい 
さすが、アカデミー賞主演男優賞を受賞した役者さんです
映画の中では、一糸纏わぬ全裸姿を惜しげもなく見せてくれました。


『博士と彼女のセオリー』のときには、ALSを患った物理学者スティーヴン・ホーキング博士の役も見事でした。ほんとに役者さんてスゴイな~ってつくづく思います


いくらお金積まれても、あそこまで(全裸の姿を鏡に映し、女物のドレスを身体に当ててうっとり・・・のシーンなど)はできないなぁって思いますもんね、自分のすべてを使った表現者なんですね~。これぞ役者魂でしょうか。



お話しは、世界ではじめて性転換手術を受けた、デンマークの風景画家アイナー・ヴェイナーの実話を基にしているようですが、自分の中の女性の部分に目覚め、リリーとして生きることを求めた夫と、苦悩しながら葛藤しながら、その夫の想いを認め、支える妻の男女を超えた絆を描いています。


夫婦そろって画家であり、お互いを大切な最愛の人と感じながら、あることをきっかけに、夫は自分の中に違和感を感じ、自分は女性であることを理解する。


アイナー(男)としての自分と、リリー(女)としての自分との間で悩み、とうとう自分は〝おんな″であることを抑えることができなくなる主人公。身も心も女性として生きることを決意するのですが・・・。


妻ゲルダには、ホントにお気の毒さまですよね、ゲルダには、夫としてのアイナーが必要だったわけですからね。あなたならどうします? パートナーに、性転換手術を受けると打ち明けられたら!!??


それでも、ゲルダはリリーとなった夫を支え、リリーもゲルダを最も大切な人と慕い続ける。でも、恋愛対象ではないわけで・・・・。わたしには、ゲルダの心情を推し量ることは難しいですが、これも一つの愛のカタチなのでしょうか。


1929年の頃の話であれば、アイナーの決断は、本当に勇気のある行動だったのだろうことは、容易に想像できるのですが、最後のシーンで、アイナーが自分のアイデンティティであるリリーとして、幸せな笑顔で息を引き取るところが感動的でした。


自分をごまかさない生き方が、悔いのない人生をおくる秘訣でしょうか。


わたしの中では、なかなかのいい作品でした。 





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