このところの昼番組の話題と言えば、「紀州のドンファン」「日大アメフト部」「5歳女児虐待死」だろうか。


わたしが何よりイヤなニュースは、子どもの虐待死事件である。

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もう、心臓を鷲掴みされるように胸が苦しくなる。


特に自ら逃げ出すことができず、ひたすら親の愛情にすがろうとする幼き子の虐待は世の中で一番酷いことなのではないだろうか。


小さき人は、親に叱られてもなお、親の愛を求める。
それしか生きる術はないのです。


わたし自身も小さい息子を叱っているのに、泣きながらでもわたしに抱きついてくる我が子を見て、自分の人としての未熟さを思い知ったものです。


テレビやネットでも、皆が親を非難し、涙し、どうにもできないジレンマを感じていた。当然ですよね。


昨夜の某局の番組で、『万引き家族』の監督である是枝裕和氏が出演していて、この事件についてのコメントを求められていた。


『万引き家族』も「不完全な家族」をテーマにした映画だ。


監督は、「ひどいとか親を非難するのは当然だけれど、どうすれば、事件になる手前で防げたのかを考えていかなくてはいけない。」というような内容の発言をしていた。


わたしもこの意見に同意する。
やはり、虐待の元凶は、未成熟な家族、未熟な親あるいは自分へのコントロールが利かなくなっている大人たち(両親等)である。


このような不完全な家族は、もう自分たちだけでは修復できない状態にあるのではないか。
皆が口々に、周りの大人が気がつかなかったのか。行政は不十分。と話すが、それは子どもに対するアプローチであって、親にではない。


一番支援が必要なのは、親の側だと思う。


これからの社会では、子どもは親と共に地域が育てるというような具体的なしくみを構築する必要があるのではないだろうか。


行政だけに頼るのは無理があるのではないだろうか。


昔、アメリカの番組で、子どもにしつけと称して暴力を振るう親に、ナニーが家庭に出向き、暴力を回避する対処法を指導するような内容のものがあったのを思い出した。このようなものがヒントにならないだろうか。


いまはせいぜい警察や児相に通報するくらいしかできないんでしょう?
それでは事件はなくならない。
虐待されている子どもをかくまえば、誘拐犯にされてしまいかねない。


生まれてきてくれた命は、親と家庭を支援するヘルパー(支援者・専門家)で育てられる『共助』の社会作りを願いたい。


いまの時代は、SNSなどにより、皆が自由に意思を表現できる。皆が声を上げれば行政も動く。支援団体も生まれる。



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